前回投稿→外資系企業の待遇~社宅の借り上げ~家賃はどうなる?【体験談①】
ストックオプション。
簡単に言えば自社株購入制度。
知っているようで知らない、そんな制度だと思います。
私も外資系企業で働く前は知らない制度でしたが、1990年代後半に、初めて入社した外資系企業で導入されました。
今回はその時の体験を。
基本、良いことしかなかったです。。。
【ストックオプション】その前に。初めての外資系企業~小売業~日本〇〇〇株式会社の会社概要
順番が前後しますが、ここで、私が初めて勤務した外資系小売企業についての会社概要みたいなものを紹介しておきます。
「ストックオプションは良いことづくめ」
のように書きましたが、どんな会社の、どのような場合でも該当するわけではありませんので、”状況の見極め”みたいなものは必要です。
参考にしてください↓
会社名 | 日本〇〇〇株式会社 |
設立(日本進出) | 1980年代後半 |
資本金(入社当時) | 数億円と記憶(現在は大きく減資) |
本社所在地 | 東京近郊 |
代表者 | 当時は日本人 |
従業員数 | 入社当時で1,500名ほど(現在はアルバイトを入れて約4倍強とのことです) |
続いては、評判と通信簿的なもの。*項目はエンライトハウスさんから拝借
会社の成長性・将来性 | 入社以降、右肩上がりでしたが、徐々に成長は鈍りました。 現在は停滞しているように見えます。 |
事業の優位性・独自性 | これも入社時は高いものでしたが、年々競合が増え、苦しむようになりました。 |
実力主義 | ”ある意味”イエス。後ほど詳しく。 |
活気のある風土 | 成長時はもちろん活気がありましたが、反面疲弊している部分も。。。 |
20代成長環境 | 若いと活躍しやすいとは言えますが、単純に体力勝負とも言えました。。。 |
仕事を通じた社会貢献 | 感じる人は感じたかもしれない。私はあまり実感できず。 |
イノベーションへの挑戦 | なかなか難しかったのでは。 |
経営陣の手腕 | 何とも言えず。会社の成長鈍化に伴い、迷走。CEOが頻繁に代わった。 |
最後に、社風・カルチャーのようなものを。
福利厚生 | 私が入社以降、どんどん良くなっていきました。 前回書いた借り上げ社宅(家賃9割補助)、転勤時引っ越し代全額会社負担など。 *今はどうなっているのか不明です。 |
働き方 | これも入社以降、改善されてはいきましたが・・・地獄な期間もありました(泣)。 詳しくは後ほど。 |
企業カルチャー・組織体制 | トップダウンでした。いわゆる”体育会系”気質も。 |
女性の働きやすさ | 登用に積極的ではありましたが、体力勝負だと厳しい。人数自体も少なかった。 |
成長・働きがい | 人によるでしょうけど、私はかなり疲弊しておりました。。。 |
入社前とのギャップ | 英語の必要性がほぼゼロ。日本人上司でも、英語が得意な方は非常に少なかった。 |
事業展望・強み・弱み | 当初は独自性強く、業界でのポジションは獲得済み。のちのち強豪にまくられた感じ。 |
年収・給与 | 年俸制。ほかの小売業に比べれば若干高いとされた。 |
ストックオプションで儲かった!?
ではストックオプション(自社株購入)について。
会社にすれば、従業員のモチベーションを上げることにより生産性が高まる(業績が上がる)。
従業員にすれば、会社の業績が上がることで持っている自社の株価が上がる(資産が増える)。
成長企業にいるのであれば、良いことしかないです。
成長を感じられる会社に属し、ストックオプション制度があるのであれば、上限まで購入した方が良いと思います。
それほど、見返りは大きい。
私が勤めた外資系企業5社の中で、この制度があったのは1社だけでした。
私が入社時に、既に全国各地に拠点を有していたこの外資系企業。
外から見れば、まさに”飛ぶ鳥を落とす勢い”でした。
明らかに上場を視野に入れていました。
入社後、半年ほど経過したところで、ストックオプションが導入。
希望者は、毎月給料から申し込んだ金額を差し引いて購入できました。
記憶によれば、最低額が3,000円で、最高が30,000円だったかと。
元証券会社勤務だったという上司は、「あれは上限まで購入すべきだよ」と言いましたが、そこまで忠誠心がなく、、、手取りが多くなかった私は最低額の3,000円だけを充当させました。
それから3年か、4年後・・・
会社が上場。
爆発しました。
あの時、上限まで自社株買っておけば・・・
冗談ではなく、家を買えるレベルでした。
もう一度、書いておきます。
成長を感じられる会社に属し、ストックオプション制度があるのであれば、上限まで購入した方が良いと思います。
それほど、見返りは大きい。
*もちろん、売却してはいけない期間などは定められておりますが、成長企業にいるのなら、購入すべきだと思います。
条件が揃えば、ストックオプションは従業員に大きな恩恵
まとめておきますね。
「成長企業においては、ストックオプションは良いことづくめ」
間違いないです。
上に書いた私の場合:
3,000円を3年積み立て。1年で”たった”36,000円。3年で78,000円。
私がいくらで売ったかは別にして(悔しいので)、、、
売るタイミングは上場間もない頃が良かったな、と振り返って思います。
もちろん、上場即売却は不可ですが(インサイダー的に)、早々に売るべきでした。
そして、もしも上限(月3万円)を購入していれば・・・家や車、”いけたかもしれません(涙)
もしも就業している会社の将来が明るい状況でストックオプションが導入されたのなら・・・
・上限まで購入
・売却は上場後できるだけ早く
の2点をおすすめします。
関連して。
海外で成功しながら、日本未上陸のビジネス、会社はあるか。
一見、「上陸し尽くした」ようにも見えますが、個人的にはまだまだあると思いますし、これからも日本にやってくるはずです。
私自身は、「そういう会社に入ってストックオプションを得る」ことはもう無いと思いますが、「投資をする」という意味で、アンテナを張っておきたいなと日々考えております。
※参考→有望株50選(ブルームバーグ)
で、やっぱりこういう情報を得るには英語が必要なんですよね。。。
コメント